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ワータネン彗星

ワータネン彗星は、1948年にカール・ワータネンが発見した、公転周期5.4年の周期彗星である。彗星探査機ロゼッタの当初の目標だった。核の直径は1.2 kmと推定されている。2019年12月には宇宙望遠鏡TESSによりこの彗星のアウトバースト(急激な増光)がかなり細かく捕らえられたことが報告された。 

 

発見

ワータネン彗星は、1948年1月17日、アメリカ・カリフォルニア州のリック天文台天文学者カール・ワータネンが写真で発見した。発見された当時は16等であった。 

 

近日点通過

2015年1月1日から2021年1月1日までのワータネン彗星の軌道(動画)。       太陽 ·       水星 ·       金星 ·       地球 ·       火星 ·       木星 ·       ワータネン彗星

2013年の回帰では観測に不向きであったためほとんど観測されず、見かけの等級も17.5等程度にしかならなかった[8]。

2018年の回帰ではワータネン彗星は地球に0.0775 auまで接近したため、4等前後にまで達した。また、このときの接近はこの70年間における彗星の地球への接近の中で10番目に近いものだった。この回帰の際には世界的に観測を勧める運動も行われた。 

 

探査計画

ヨーロッパ宇宙機関 (ESA) の探査機ロゼッタの当初の計画では、2003年1月12日に打ち上げられ、2011年にワータネン彗星に着陸機を降ろす予定だった。しかし、2002年12月11日のアリアン5ロケット爆発事故で打ち上げが遅延したため、目標はチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に変更された。

計画変更前の2001年12月には、チリのパラナル山にあるヨーロッパ南天天文台 (ESO) の超大型望遠鏡VLT (Very Large Telescope) で、ワータネン彗星が詳細に観測された[12]。その結果、核の直径が1.2kmであること、着陸を妨げるダストが周囲にほとんどないことがわかった。

また、ワータネン彗星はディスカバリー計画の1ミッションとして提案されたComet Hopperの探査対象となった。2012年にはインサイト、タイタン表層海探査とともに最後の3つにまで選ばれたが、最終的にはインサイトが選ばれた。Comet Hopperはスターリン放射性同位体発電機を用いる予定だった。

Comet Hopperは7.3年に及ぶ探査が計画されていた。太陽から4.5 auの位置ではワータネン彗星とランデブーし、核表面やコマから放出されるガス・ダストの描写が予定されていた。また、核の構造や地質学的な過程、コマの構造の解明なども見込まれていた。

ワータネン彗星に到着した後は接近して着陸し、その後別の場所に跳ぶ。太陽に近づくのとともに何度も飛び跳ねて探索する。最終的には太陽から1.5 auの地点まで探索を続ける。


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